「月に叢雲、花に風」ということわざは、美しい月も厚い雲に覆われて見えなくなり、美しく咲いた花も風に吹かれて散ってしまうように、良いことには邪魔が入りやすく、世の中は思うようにならないものだというたとえです。
このことわざは、以下のような意味合いで使われます。
- 良いことには邪魔が入りやすい:何か良いことが起こっても、すぐに邪魔が入って台無しになってしまうことがある。
- 世の中は思うようにならない:人生は常に順風満帆とは限らず、思い通りにいかないことが多い。
- 諸行無常:世の中のすべてのものは常に変化し、同じ状態を保つことはできない。
このことわざは、人生の儚さや不条理さを表すと同時に、だからこそ今ある幸せを大切にしようという教訓も含んでいます。
類義語
- 好事魔多し(こうじまおし)
- 順風満帆とは限らない
- 花の命は短くて苦しきことのみ多かりき
英語での表現
- Every flow has its ebb.
- The best laid plans of mice and men often go awry.
これらの英語表現も、「月に叢雲、花に風」と同様に、物事が思うように進まないことや、良いことにも悪いことが起こりうることを意味します。
0 件のコメント:
コメントを投稿