Windows 11の音声入力機能がうまく動作しない場合、考えられる原因は多岐にわたります。以下に、環境設定の不備に焦点を当てた具体的な対処法をステップごとにまとめました。
1. マイクの基本設定を確認する
音声入力はマイクが正しく機能することが大前提です。以下の設定を順に確認してください。
マイクの接続と有効化
物理的なマイク(ヘッドセットや外部マイク)を使用している場合は、PCにしっかりと接続されているか確認します。
ノートパソコンの内蔵マイクを使用している場合は、マイクが物理的にふさがれていないか確認します。
設定 > システム > サウンド の順に進み、入力セクションで使用したいマイクデバイスが選択されているか確認します。
もしマイクが一覧に表示されない場合は、PCがマイクを認識していない可能性があります。再接続やPCの再起動を試みてください。
マイクの音量調整とテスト
設定 > システム > サウンド > 入力 で、使用しているマイクのデバイスをクリックします。
「入力音量」のスライダーを調整し、適切な音量に設定します。
「マイクのテスト」機能を使って、マイクに向かって話してみて、バーが動くか確認します。バーが動けば、マイク自体は正常に音を拾えています。
2. プライバシー設定を確認する
Windows 11では、マイクへのアクセスをアプリごとに細かく制御できます。
マイクへのアクセス許可
設定 > プライバシーとセキュリティ > マイク の順に進みます。
「マイクへのアクセス」がオンになっていることを確認します。
「アプリにマイクへのアクセスを許可する」がオンになっていることを確認します。
その下にある「デスクトップアプリにマイクへのアクセスを許可する」もオンに設定します。
3. 言語と地域の関連設定を確認する
音声入力は、PCの言語設定と密接に関係しています。
音声認識の言語設定
設定 > 時刻と言語 > 言語と地域 の順に進みます。
「優先する言語」に、音声入力で使用したい言語(通常は日本語)が設定されているか確認します。
もし目的の言語がリストにない場合は、「言語の追加」からインストールします。
音声入力機能の確認
設定 > 時刻と言語 > 音声認識 を開きます。
ここで、音声入力の言語が正しく設定されているか確認します。
4. その他のトラブルシューティング
上記の設定を確認しても解決しない場合は、以下の対応策を試してください。
オーディオドライバーの更新
マイクを動かすためのドライバーに問題がある可能性があります。
デバイスマネージャーからオーディオドライバーを最新版に更新するか、PCメーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。
トラブルシューティングツールの実行
設定 > システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティングツール の順に進みます。
「録音オーディオ」のトラブルシューティングツールを実行し、Windowsに自動で問題を診断・修復させます。
Windows Audioサービスの再起動
「ファイル名を指定して実行」(
Windowsキー + R
)を開き、services.msc
と入力してOKをクリックします。「サービス」の一覧から「Windows Audio」を見つけて右クリックし、「再起動」を選択します。
PCの再起動
軽微な不具合であれば、PCを再起動するだけで解決することがよくあります。
これらのステップを順に実行することで、Windows 11の音声入力機能が正しく動作しない原因の多くを特定し、解決できるはずです。
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