ディスレクシア(Dyslexia:読字障害)とは、知的な発達に遅れがないにもかかわらず、「文字を読むこと」や「書くこと」に著しい困難を抱える学習障害の一種です。
脳が文字の情報を処理するステップ(文字を見て、その音を思い浮かべ、意味を理解するプロセス)のどこかで、通常とは異なる働きをすることによって起こります。
主な特徴を分かりやすく解説します。
1. 具体的にどんな「見え方・読み方」になるのか?
人によって症状は異なりますが、以下のような困難を感じることが多いです。
文字が歪んで見える: 文字が躍ったり、二重に見えたり、砂嵐のように見えたりすることがあります。
「デ」と「テ」などの区別が難しい: 似た形の文字(「わ」と「ね」、「め」と「ぬ」など)の判別が困難です。
一文字ずつ拾い読みする: 文章を塊で捉えられず、「逐次読み(ちくじよみ)」になるため、読み終わる頃には内容を忘れてしまうことがあります。
行を飛ばしてしまう: どこを読んでいるのか分からなくなり、同じ行を何度も読んでしまったり、飛ばしたりします。
2. 「怠慢」や「知能」の問題ではない
ここが非常に重要なポイントです。
知能は標準的(あるいは高い): 会話でのコミュニケーションや、論理的な思考、図形認識などは非常に優れている人が多いです。
努力不足ではない: 本人は必死に読もうとしていますが、脳の仕組み上、文字が「暗号」のように見えてしまっている状態です。
3. 有名なディスレクシアの人々
視覚的な情報処理やクリエイティブな能力に長けているケースが多く、多くの著名人が公表しています。
トム・クルーズ(俳優)
スティーブン・スピルバーグ(映画監督)
スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)
リチャード・ブランソン(バージン・グループ創設者)
彼らは「台本を録音して耳で覚える」などの工夫(代替え手段)を使って成功を収めています。
4. 周囲ができるサポート
現代では、テクノロジーの活用で困難の多くを解消できます。
音声読み上げソフト: 目ではなく「耳」で情報を入れる。
フォントの工夫: ディスレクシアの人でも読みやすい専用フォント(UDフォントなど)を使用する。
書く代わりにタイピング: 漢字を書く負担を減らす。
カラーフィルター: 紙の白さが眩しい場合、色のついたシートを重ねてコントラストを調整する。
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ディスレクシアについて、特定の場面(学校や職場など)での対策をより詳しく知りたい、あるいは「もしかして自分も?」といったチェックリスト的な情報が必要であれば、続けてお伝えできますよ。
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