中国語の可能補語は、動詞の後に置かれ、動作の可能性や能力を表す文法要素です。可能補語の否定形は、「~できない」という不可能を表す際に用いられます。
可能補語の否定形の作り方
可能補語の否定形は、動詞と補語の間に「不」を挿入することで作られます。
動詞 + 不 + 補語
例:
- 听 (tīng: 聞く) + 不 + 懂 (dǒng: わかる) → 听不懂 (tīng bu dǒng: 聞いてもわからない)
- 看 (kàn: 見る) + 不 + 见 (jiàn: 見える) → 看不见 (kàn bu jiàn: 見えない)
- 吃 (chī: 食べる) + 不 + 完 (wán: 終わる) → 吃不完 (chī bu wán: 食べきれない)
可能補語の否定形を含む文の例
- 这个电影我看不懂。(Zhège diànyǐng wǒ kàn bu dǒng.):この映画は私には理解できません。
- 这个东西我拿不动。(Zhège dōngxi wǒ ná bu dòng.):この物は私には持ち上げられません。
- 今天的作业我做不完。(Jīntiān de zuòyè wǒ zuò bu wán.):今日の宿題は私は終わらせることができません。
可能補語の否定形を使う際の注意点
- 可能補語の否定形は、あくまで動作の可能性や能力についての否定を表します。
- 意図的な拒否や禁止を表す場合には、「不」ではなく「不能 (bù néng)」を用います。
例:
- 我不吃。(Wǒ bù chī.):私は食べません。(食べる能力はあるが、意図的に食べない)
- 我不能吃。(Wǒ bù néng chī.):私は食べられません。(食べる能力がない、または状況的に食べることができない)
まとめ
可能補語の否定形は、中国語で「~できない」という不可能を表すために非常に重要な文法要素です。しっかりと作り方と使い方を覚えて、表現の幅を広げましょう。
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