2026年2月21日土曜日

裁量労働制について

 裁量労働制について、最近話題になっている背景や仕組みのポイントを整理して解説します。

結論から言うと、この制度は**「働いた時間」ではなく「あらかじめ決めた時間(みなし時間)」分だけ働いたとみなして給与を払う仕組み**です。


1. 裁量労働制の基本的な仕組み

通常、仕事は「9時から18時まで」のように時間が決まっていますが、裁量労働制では**「仕事の進め方や時間配分を、労働者本人の裁量に完全に任せる」**ことが前提となります。

  • みなし労働時間: 例えば「1日8時間」と決めたら、5時間で仕事を終えても、逆に10時間働いても、給与計算上は「8時間働いた」ことになります。

  • 対象者: 誰でもなれるわけではなく、デザイナーやエンジニアなどの「専門業務型」か、経営企画などの「企画業務型」に限られます。


2. なぜ今話題なの?(2024年4月の法改正)

最近特に注目されているのは、2024年4月に制度のルールが厳格化されたからです。主な変更点は以下の通りです。

  1. 「本人の同意」が必須に: 以前は会社と労働者代表の合意だけで導入できましたが、現在は一人ひとりの同意が必要になり、同意しなくても不利益な扱いをされないことが明文化されました。

  2. 「同意の撤回」が可能に: 一度OKしても、「やっぱり自分には合わない」と思えば後からやめる権利が認められました。

  3. 健康確保措置の強化: 「勤務間インターバル(終業から翌日の始業までに一定の休息を取る)」の確保などが、より強く求められるようになりました。


3. メリットとデメリット(本音のところ)

この制度には「自由で良い」という面と「サービス残業の温床」という面の両方があります。

項目メリットデメリット
労働者側自分のペースで働ける。早く終われば早く帰れる。仕事量が多いと際限なく長時間労働になりやすい。
会社側人件費の予測がしやすく、管理コストが下がる。成果だけで評価するのが難しく、運用ミスで訴訟リスクも。

【注意!】「残業代がゼロ」なわけではありません。

  • 「みなし時間」が法定労働時間の8時間を超えて設定されている場合は、その分に割増賃金が必要です。

  • 深夜(22時〜5時)労働休日出勤をした場合は、裁量労働制であっても別途手当が支払われます。


4. 最後に:チェックポイント

もしあなたが裁量労働制で働いている、あるいは提案されているなら、以下の点を確認してみてください。

  • 本当に出退勤の時間が自由か?(「10時までに必ず来い」という指示があるなら裁量がないとみなされる可能性があります)

  • 深夜・休日手当は正しく払われているか?

  • 2024年以降の「同意書」にサインをしたか?

現在の働き方や、特定の状況(「自分の職種で適用されるのか?」など)について、さらに詳しく知りたい部分はありますか?

Would you like me to check if your specific job category qualifies for discretionary labor?📋コピー用アイコンを表示する

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