2025年12月15日月曜日

江戸時代に「死の病」として恐れられた**脚気(かっけ)**とは

 江戸時代に「死の病」として恐れられた**脚気(かっけ)**は、ビタミンB1の不足によって引き起こされる病気です。

江戸時代、特に裕福な武士や町人の間で、精米された白米が主食として普及したことが大きな原因でした。ビタミンB1は主に米の胚芽(はいが)部分に含まれているため、白米ばかりを食べ、おかずなどからのビタミンB1摂取が少ない食生活だと、深刻な欠乏症となってしまいます。このため、脚気は**「江戸患い(えどわずらい)」**とも呼ばれました。

📌 脚気はどんな病気ですか?

脚気は、ビタミンB1が不足することで、主に末梢神経心臓に障害が起こります。

  • 初期症状: 全身の倦怠感、食欲不振、手足のしびれ、むくみ(特に足)など。

  • 進行した症状:

    • 神経障害: 手足に力が入らなくなり、歩行が困難になる、感覚が鈍くなるなど。

    • 心臓障害(脚気心・かっけしん): 動悸、息切れ、呼吸困難などが起こり、心不全から死に至ることもありました。これが「死の病」と呼ばれたゆえんです。江戸幕府の将軍の中にも、脚気で亡くなったとされる人がいます。

🩺 現在は治るのですか?

はい、現在は治療法が確立されており、多くの場合治る病気です。

  • 原因が判明したため: ビタミンB1が原因であることがわかっているため、治療の中心は、不足しているビタミンB1を速やかに体に補充することです。

  • 治療法: 重症の場合は、ビタミンB1製剤を点滴で投与し、心臓の働きを迅速に回復させます。軽症の場合は内服薬が用いられます。

  • 予防: 普段の食事でビタミンB1を積極的に摂る(豚肉、豆類、玄米など)ことで予防できます。

現代の日本で脚気が深刻化することは稀ですが、極端な偏食やダイエット、アルコールの過剰摂取などによってビタミンB1が不足し、発症するリスクはゼロではありません。


脚気について、江戸時代に「江戸患い」と呼ばれた背景や、ビタミンB1の働きなど、さらに詳しく知りたいことはありますか?💡

0 件のコメント:

コメントを投稿