韓国のポスコ製鉄所は、2023年9月に台風11号の影響で被害を受け、その後12月には光陽製鉄所で火災が発生するなど、近年2度にわたって大きな被害を受けました。
2023年9月 台風11号による被害
- 被害状況:
- 浦項製鉄所で高炉3基が稼働停止
- 生産量約1480万トンのうち約33%が影響を受ける
- 被害額は約2兆ウォン(約2190億円)と推定
- 復旧状況:
- 圧延ラインは9月中旬から順次稼働再開
- 高炉は12月中旬までに全基復旧
- 完全復旧まで約3ヶ月かかった
2023年12月 光陽製鉄所 火災
- 被害状況:
- 酸素工場で火災発生
- 高炉1基が稼働停止
- けが人3名(うち1名死亡)
- 復旧状況:
- 火災発生から約20分で鎮火
- 高炉は12月下旬までに復旧
現在の状況
- 2024年5月現在、全製鉄所は操業中
- 台風11号による被害の影響はほぼ完全に解消
- 光陽製鉄所 火災による被害は限定的
- しかし、世界的な景気減速や原材料価格の高騰などの影響を受け、厳しい経営状況が続いている
今後の課題
- 設備老朽化への対応
- 環境規制の強化への対応
- コスト競争力の強化
- 新規事業の開拓
ポスコ製鉄所は、韓国経済を支える重要な基幹産業として、今後も様々な課題に直面しながら操業を続けていくことが予想されます。
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