亀山市の「市民協働事業提案制度」は、市民団体と市が対等なパートナーとして、互いの強みを出し合いながら地域課題を解決するための制度です。
ご質問いただいた「取り組み方」「課題」「成果」について、具体的に解説します。
1. 取り組み方(プロセスの流れ)
この制度は、単なる「補助金申請」ではなく、**「市と一緒に汗を流して事業を作り上げる」**プロセスが特徴です。
対話・事前相談:
団体が「こんな事業をしたい」と考えたら、まずは市民協働センター等で担当課と事前協議を行います。ここで「市がやるべきこと」と「団体がやるべきこと」の役割分担を明確にします。
事業提案:
団体が具体的な企画書を提出します。
公開プレゼン・審査:
学識経験者や公募市民で構成される「審査委員会」の前で、団体の想いや事業の有効性をプレゼンします。
協定の締結と実施:
採択されたら、市と団体で「協定書」を交わします。これに基づき、1〜3年程度の期間で事業を実施します。
振り返り(評価):
年度末に実績報告と評価を行い、次年度の改善に繋げます。
2. 課題点(現場で直面する壁)
制度を運用する中で、以下のような課題が浮き彫りになることがあります。
「役割分担」の曖昧さ:
行政が「丸投げ」してしまったり、逆に団体が「行政の下請け」のような意識になってしまったりすると、本来の「協働」の相乗効果が生まれません。
担い手の固定化・高齢化:
提案を行う団体が特定の顔ぶれになりやすく、若い世代や新しい団体の参入をどう促すかが課題です。
継続性の確保:
市の支援(予算)が終了した後、その事業をどうやって自走させるか(資金源の確保など)が多くの団体にとって高いハードルとなります。
事務負担の重さ:
行政との協働には、厳格な書類作成や会計処理が求められるため、ボランティアベースの団体には負担が大きく感じられることがあります。
3. 具体的な成果(これまでの事例から)
この制度を通じて、行政だけでは手が届かなかった分野に光が当たっています。
専門性の活用:
例えば、環境保全団体との協働により、市職員だけでは難しかった高度な里山整備や生物多様性の調査が可能になり、地域の自然資産が守られました。
行政コストの最適化と質の向上:
行政が直接運営するよりも、現場を熟知した市民団体が運営することで、より利用者のニーズに即した柔軟なサービス(子育て支援や高齢者の生きがいづくりなど)が提供されるようになりました。
「自分たちのまち」という意識の醸成:
最大の成果は、市民が「行政に頼む」のではなく「自分たちで解決する」という主体性を持ち、行政との信頼関係(ネットワーク)が強化されたことにあります。
まとめ
亀山市の協働事業提案制度は、「行政の効率化」と「市民の自己実現」を同時に叶える仕組みです。
もし、具体的な活動のアイデアをお持ちであれば、まずは「市民協働センター」へ足を運び、担当者と雑談レベルから相談を始めるのが、成功への第一歩となります。
📋
0 件のコメント:
コメントを投稿