ジン(Gin)は、ウォッカ、ラム、テキーラと並ぶ世界四大スピリッツの一つに数えられる蒸留酒です。
最大の定義であり特徴は、**ジュニパーベリー(杜松の実)**という香草(ボタニカル)で香り付けがされていることです。
🍸 ジンの基本と特徴
🌿 ジンの香り:ボタニカル
ジンを特徴づけるのは、ベースとなる穀物由来のクリアなアルコールに、さまざまな**ボタニカル(Botanical:草根木皮)**を加えて再蒸留することで生まれる複雑な香りです。
ジュニパーベリー: 必須の原料で、松のようなウッディな香りと清涼感、ほのかな苦味を与えます。
その他のボタニカルの例:
柑橘系: レモンピール、オレンジピール
スパイス系: コリアンダーシード、アンジェリカ、カルダモン
和の素材(クラフトジン): 柚子、山椒、桜、お茶など
📜 歴史:薬からカクテルへ
ジンのルーツは、16世紀のオランダで、薬用酒として誕生した**「ジュネヴァ(Genever)」**にあります。
オランダ時代(薬酒):
オランダ人医師が、ジュニパーベリーの薬効に注目し、蒸留酒と組み合わせてマラリアなどの治療薬として製造しました。
イギリス時代(大衆酒→洗練):
ジュネヴァがイギリスに伝わり、「ジン」という愛称で大流行しました。当初は甘口でしたが、19世紀初頭に連続式蒸留機が発明され、純度の高いアルコールが作れるようになると、より洗練された**辛口の「ロンドン・ドライ・ジン」**が誕生し、これが現在の主流となりました。
カクテル時代:
そのドライでクリアな味わいから、カクテルのベースとして不動の地位を築き、世界中に広まりました。
種類(スタイル)
主なスタイルには以下のものがあります。
ロンドン・ドライ・ジン(London Dry Gin):
現在の世界的なスタンダード。辛口で爽やかな香味が特徴で、カクテルベースに最適です。(例:ビーフィーター、ゴードン、ボンベイ・サファイアなど)
ジュネヴァ(Genever):
ジンの原型で、主にオランダで造られます。穀物の風味が生きた、濃厚でトロッとした味わいが特徴で、ストレートで飲まれることも多いです。
クラフトジン(Craft Gin):
近年世界的に人気が高まっている、小規模な蒸留所で造られる個性豊かなジン。地域の特産品やユニークなボタニカルを使用し、多様な風味を楽しめます。
ジントニックは、このジンが持つボタニカルの香りを爽快に楽しむための最も代表的なカクテルです。
0 件のコメント:
コメントを投稿