パーキンソン病とは?
パーキンソン病は、脳の指示が筋肉にうまく伝わらなくなることで、体の動きに支障が出る進行性の神経疾患です。
主に50代〜60代で発症することが多いですが、若い世代で発症する「若年性パーキンソン病」もあります。日本国内では1,000人に1人〜2人程度の割合(10万人あたり100人〜150人程度)の患者さんがいると推定されており、高齢化に伴い増加傾向にあります。
主な4大症状
振戦(しんせん): 手足が震える。特にじっとしている時に目立ちます。
筋固縮(きんこしゅく): 筋肉がこわばり、スムーズに動かなくなる。
無動・動作緩慢: 動きが遅くなる。歩幅が小さくなったり、表情が乏しくなったりします。
姿勢反射障害: 体のバランスが取りにくくなり、転びやすくなる。
発症の原因
結論から言うと、「なぜその現象が起きるのか」という根本的な原因(引き金)は、現代医学でもまだ完全には解明されていません。
しかし、脳内で何が起きているかという「仕組み」については詳しく分かっています。
1. ドパミンの不足
脳の「中脳」という部分にある**黒質(こくしつ)**という場所の神経細胞が減少し、ドパミンという神経伝達物質が作られなくなることが直接の原因です。
ドパミンは運動の指令を調節する役割を持っているため、これが足りなくなると、脳からのブレーキがうまく外れず、体がスムーズに動かせなくなります。
2. α-シヌクレインの蓄積
なぜ神経細胞が死んでしまうのかについては、**「α-シヌクレイン」**というタンパク質が脳内に異常に溜まることが深く関わっていると考えられています。これが蓄積して「レビー小体」という塊を形成し、神経細胞にダメージを与えるとされています。
3. 環境要因と遺伝的要因
環境要因: 特定の化学物質や農薬への曝露、頭部外傷などがリスクをわずかに高めるという説がありますが、決定的なものではありません。
遺伝的要因: ほとんどのケース(約90%以上)は遺伝しません(孤発性)。ただし、数%〜10%程度の方は遺伝子が関与する「家族性パーキンソン病」であることが分かっています。
[!IMPORTANT]
パーキンソン病は「治らない病気」と思われがちですが、現在はお薬(L-ドパなど)やリハビリテーションによって、長く良好な生活を維持できるようになっています。
もし、ご自身や身近な方に「手足の震え」や「歩きにくさ」などの気になる症状がある場合は、早めに**神経内科(脳神経内科)**を受診することをお勧めします。
他にも、治療法や具体的な日常のケアについて詳しく知りたいことはありますか?
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