2026年5月23日土曜日

公益財団法人 三重県国際交流財団(通称:MIEF / ミーフ)とは

 公益財団法人 三重県国際交流財団(通称:MIEF / ミーフ)は、三重県における国際交流や多文化共生社会の実現を担う、県内唯一の「地域国際化協会」です。

津市のアスト津3階にオフィスを構え、県内に暮らす外国人住民の生活支援から、地域住民との架け橋となる活動までを幅広く展開しています。

ご質問のミッション、組織の構成規模、最近の活動成果について分かりやすく整理しました。

1. ミッション(目的・基本目標)

MIEFが掲げる最大のミッション(基本目標)は以下の通りです。

「多様な人々と共に創る、多文化を尊重できる社会をめざして」

三重県の豊かな自然や県民性を活かしながら、以下の3つの柱に沿って事業を推進しています。

  1. 多文化共生社会の推進:外国人住民が安全・安心に暮らせる環境づくり、地域日本語教育の推進、相談体制の充実。

  2. 国際交流の促進:地域住民と外国人が互いの歴史や文化を学び、理解を深める機会の創出。

  3. 国際協力の拡充:海外の友好関係国(パラオ共和国や中国河南省など)や、海外にある三重県人会との連携・支援。

特に三重県は製造業などで働く外国人住民が多く暮らしているため、単なる「イベントとしての国際交流」にとどまらず、「生活者としての外国人支援(多文化共生)」に非常に重きを置いています。

2. 組織の構成と規模

  • 代表者:理事長は、前三重大学学長(名誉教授)の駒田 美弘 氏が務めています。

  • 事務局体制:事務局長のもと、多文化共生や日本語教育などを担当する専任スタッフや、多言語での対応を行う「外国人住民相談員」などが配置されています。

  • パートナー・ボランティア体制(規模感): 財団単体はコンパクトな事務局ですが、「MIEFパートナー(ボランティア)」と呼ばれる強力な外部ネットワークを持っています。医療通訳ボランティア、災害時支援ボランティア、日本語学習支援者などが数百人規模で登録されており、この草の根の人的ネットワークが財団の活動を実質的に支える大きな規模となっています。

3. 最近の具体的な活動と成果

近年、特に力を入れており成果を上げている主な活動は以下の通りです。

① 「医療通訳」の育成と配置

言葉の壁によって病院での受診が困難な外国人のため、医療知識と通訳倫理を備えた専門性の高い「医療通訳者」の育成に早くから取り組んでいます。医療機関への通訳者の紹介や配置を行い、医療現場のコミュニケーション向上に大きく貢献しています。

② 外国人住民への多言語相談と寄り添い支援

「みえ外国人相談サポートセンター(MieCo)」などとも連携し、医療・就労・生活トラブル・DV被害など、多岐にわたる複雑な相談に多言語で対応しています。弁護士や臨床心理士などの専門家とも連携し、ただ情報を伝えるだけでなく、当事者に寄り添った実務的な解決(手続き同行の案内など)を行っています。

③ 地域日本語教育環境の整備と子どもの支援

「生活者」として自立するために必要な日本語教育の体制づくりを進めています。

  • 対話型オンライン日本語教室:地理的・時間的な理由で地域の教室に通えない人のために、オンラインでの日本語学習機会を提供。

  • 外国につながる子どもたちへの支援:学校の教職員や日本語ボランティアを対象とした「MIEF実践研究会」を開催し、初期日本語指導や教科学習指導のノウハウを共有。また、多言語での読み聞かせ活動なども行っています。

④ 災害対策(防災キーパーソンの育成)

災害時に外国人が孤立しないよう、外国人住民向けの防災研修を行ったり、地域の避難所運営訓練に外国人が参加できるよう橋渡しをしたりして、地域の防災力底上げを図っています。

総じて、三重県にお住まいのすべての人が、国籍に関わらず安心して豊かに暮らせるための「地域のセーフティネット」であり「ハブ(中継点)」として機能している組織です。

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