俳句を始められるのですね!素晴らしい趣味だと思います。夏井いつき先生は、現在の俳句ブームを牽引している第一人者と言っても過言ではありません。夏井先生について、詳しく解説させていただきます。
夏井いつき(なつい いつき)先生とは
夏井いつき先生は、愛媛県出身の俳人であり、テレビやラジオ、講演など多方面で活躍されている方です。特に、俳句を「老若男女、誰でも楽しめる知的エンターテイメント」として広く普及させた功績は計り知れません。
主な経歴と活動:
- 俳人としての活動: 1980年代後半に俳句を始め、俳句結社「星の」に所属し、金子兜太に師事。数々の俳句賞を受賞し、俳人としての実力は折り紙つきです。
- 「俳句甲子園」の立ち上げ: 高校生が俳句の腕を競う「俳句甲子園」の設立に尽力し、若い世代への俳句普及に貢献しました。
- メディアでの活躍:
- 「プレバト!!」 (MBS/TBS系) の俳句コーナーでは、芸能人の作った俳句を辛口ながらも的確に添削・評価し、その分かりやすい解説で一躍有名になりました。これにより、「俳句は難しい」という固定観念を打ち破り、多くの人が俳句に興味を持つきっかけを作りました。
- その他にも、Eテレの「NHK俳句」選者、各種俳句番組への出演、新聞・雑誌での連載など、多くのメディアで俳句の魅力を伝えています。
- 教育者・講演家として: 小学校や中学校、大学などで俳句の授業を行ったり、全国各地で講演活動を行ったりと、教育普及にも力を入れています。
- 著書多数: 『プレバト!!で大人気 夏井いつきの「超」辛口俳句教室』など、初心者向けの入門書から専門的な内容まで、多くの著書を出版しています。
夏井いつき先生の俳句観・指導スタイル
夏井先生の俳句指導は、以下のような特徴があります。
- 「五七五」から始めるハードルの低さ: 俳句の基本である五七五の音数律を重視し、まずは誰でも気軽に作れることから始めることを推奨しています。季語を必ず入れるなど、基本的なルールは守りつつも、難解な理論から入るのではなく、まずは作ってみることを促します。
- 「才能査定」の面白さ: 「プレバト!!」での添削が有名ですが、単に良い悪いを判断するだけでなく、なぜ良いのか、なぜ悪いのか、どうすればもっと良くなるのかを具体的に、そして時にユーモアを交えながら解説します。この「添削」という行為を通じて、視聴者にも俳句の面白さや奥深さが伝わります。
- 「季語」の重要性: 俳句の根幹をなす季語の選び方や使い方を非常に重視しています。季語が持つ背景や意味を解説し、季語が俳句に奥行きと広がりを与えることを教えてくれます。
- 具体的なアドバイス: 「句またがり」や「切れ」といった専門用語も、初心者にも分かりやすいように具体例を挙げて解説します。また、「もったいないポイント」など、独創的な表現で改善点を指摘します。
- 「日常の発見」を促す: 俳句は特別なものではなく、日常生活の中に隠された発見や感動を五七五に切り取る作業であることを教えてくれます。身の回りにある風景や出来事を、俳句のテーマとして見つける視点を養ってくれます。
- 「誰でも楽しめる」という理念: 俳句は一部の文学愛好家だけのものではなく、誰もが創作し、楽しむことができるものであるという信念を持っています。この理念が、幅広い層に俳句を広める原動力となっています。
俳句を始めるにあたって
夏井先生の著書やテレビ番組は、俳句を始める方にとって非常に良い入門書となるでしょう。特に、以下の点を意識して始めると良いかもしれません。
- まずは五七五を意識する: 最初から完璧を目指す必要はありません。季語を一つ入れて、五七五の音数で何かを表現してみることから始めましょう。
- 季語を学ぶ: 歳時記(季語を集めた本)を読んで、様々な季語とそれが持つ意味を知ることから始めると、表現の幅が広がります。
- 日常に目を向ける: 俳句の題材は、特別な出来事だけでなく、日々の生活の中にたくさん隠されています。道端の花、空の雲、食事の風景など、何気ない瞬間に目を向けてみましょう。
- 他人の句を読んでみる: 夏井先生が紹介する俳句や、他の俳人の句を読んでみることで、色々な表現方法があることに気づきます。
夏井先生の指導のもと、俳句の世界を存分に楽しんでください。きっと、日々の暮らしがより豊かに感じられるようになるはずです。
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