2026年3月28日土曜日

「奉天(ほうてん)」とは

 「奉天(ほうてん)」という言葉には、歴史的な地名としての意味と、言葉本来の持つ意味の2つがあります。

1. 歴史的な地名として(現在の中国・瀋陽)

もっとも一般的なのは、現在の中国遼寧省の省都である**「瀋陽(しんよう / シェンヤン)」**の旧称としての「奉天」です。

  • 清朝のゆかりの地: 清朝が北京に遷都する前の首都であり、歴代皇帝の陵墓や「瀋陽故宮」がある非常に重要な都市です。

  • 近代史の舞台: 日露戦争の激戦地となった奉天会戦(1905年)や、満州事変のきっかけとなった柳条湖事件の現場として知られています。

  • 満州国時代: 1932年から1945年の間、公式に「奉天市」と呼ばれていました。戦後、再び「瀋陽」という名称に戻されました。

2. 言葉本来の意味

漢字の通り「天に奉ずる(ほうずる)」という意味があります。

  • 天命をうける: 君主が天の意思をうけて国を治めることを指します。「奉天承運(天の運を承り、天の意思に従う)」という言葉は、中国の皇帝が発する詔書の冒頭によく使われました。

  • 尊称: 天(神や皇帝)を敬い、その意思に従うというニュアンスを含みます。


補足:お菓子の「奉天」

もし食べ物の話題であれば、かりんとうの一種を指します。

小さく切ったかりんとうを白い飴(水飴)で包んだお菓子で、その形が天神様に供える「梅の枝」に似ていたことから、京都の職人が「奉天」と名付けたと言われています。


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