「ペイフォワード(Pay It Forward)」とは、自分が誰かから受けた親切や善意を、その本人に返すのではなく、別の誰か(通常は複数人)に渡していく、という考え方や行動のことです。
日本語では「恩送り(おんおくり)」と訳されることもあり、この方が「ペイフォワード」の概念をよく表していると言えます。「恩返し」が一対一の関係で受けた恩をその相手に返すことであるのに対し、「恩送り」は受けた恩を、直接の相手ではない別の人に送ることで、善意の輪を広げていくことを意味します。
この考えは、ある人から始まった善意が、次々と別の人へと渡されていくことで、社会全体に良い影響を与え、より良い社会を築いていこう、というポジティブな連鎖を生み出すことを目指しています。
例えば、
- 誰かに親切にしてもらったら、その人に何かお返しをするのではなく、困っている別の人を助ける。
- コーヒーショップで自分の代金と一緒に、次に並んでいる人の代金を払う。
- 自分が mentored してもらったら、今度は自分が後輩の mentor になる。
といった行動が「ペイフォワード」の実践例として挙げられます。
元々はアメリカの小説やそれを原作とした映画「ペイフォワード 可能の王国」で広く知られるようになった概念です。
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