非常に良い質問です! 自分の捨て牌をチーされたりポンされたりした場合のフリテンは、麻雀のフリテンの中でも特に間違いやすいポイントの一つです。
結論から言うと、自分が捨てた牌が他家にチーやポンされた場合でも、自分の捨て牌として扱われ、その牌がアガリ牌に含まれている場合はフリテンになります。
これを「食い戻し(くいもどし)」や「食い直し(くいなおし)」と呼ぶこともあります。
具体的な解説
自分の捨て牌が他家に鳴かれた(チー、ポンされた)場合でも、その牌を「自分が一度捨てた」という事実は変わりません。麻雀のフリテンは、「自分がアガリ牌を捨ててしまっているかどうか」が基準となります。
例を用いて説明します。
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あなたの手牌:
- 萬子(マンズ):三萬、四萬、五萬、六萬、七萬
- その他、完成していない組み合わせの牌(例:字牌の東、東)
- テンパイ: 六萬、九萬 のリャンメン待ちだとします。
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状況:
- あなたは、以前の自分のツモ番で、不要な牌として 六萬 を捨てました。
- その 六萬 を、他の誰かがポンやチーをして、自分の面子(メンツ)として公開しました。
- あなたはまだ六萬と九萬のリャンメン待ちのテンパイを継続しています。
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結果:
- この場合でも、あなたの捨て牌リストには「六萬」が含まれていると見なされます。
- したがって、たとえその六萬が卓上から消え、誰かの手の内に入っていたとしても、あなたは「六萬」を捨てているので、六萬と九萬の両方でロンアガリすることはできません。
- この状態は、ツモアガリするか、手牌の形を変えてフリテンでない待ちにするまで解消されません。
なぜチーやポンされてもフリテンになるのか?
これは、フリテンのルールの根幹に「一度アガリ牌を捨てた人は、その牌でロンできない」という原則があるためです。捨てられた牌が誰かに利用されたとしても、その牌が「アガリ牌」であるという認識を捨ててしまった、あるいは見逃してしまったという行為そのものがフリテンの発生要因となります。
注意点と実践でのポイント
- 常に自分の捨て牌を意識する: 自分の捨て牌はもちろん、他家の捨て牌にも常に注意を払い、特に自分のアガリ牌になりそうな牌は覚えておくことが重要です。
- 多面待ちの場合のフリテン: 複数の牌でアガれる多面待ちのテンパイをしている場合、そのうちの1種類でも自分の捨て牌に含まれていれば、他のアガリ牌が出ても全てロンアガリできません。チーやポンされた牌がその1種類だったとしても、フリテンになります。
- チョンボのリスク: チーやポンされた牌であろうとなかろうと、フリテン状態でロンを宣言するとチョンボになりますので、特に注意が必要です。
このように、自分の捨て牌が他家に鳴かれた場合でも、フリテンのルールは適用されます。麻雀は単純に手牌を揃えるだけでなく、ルールを正確に理解し、戦略的に打つことが勝利への鍵となります。
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