Microsoft Wordは、厳密には「プレーンなテキストエディター」ではありません。Wordはワードプロセッサーであり、書式設定(フォント、サイズ、色、段落スタイルなど)、画像、表、その他のオブジェクトなど、豊富な情報を文書に含めることができます。プレーンなテキストエディター(メモ帳など)は、書式設定情報を含まない純粋なテキストのみを扱います。
しかし、Wordをプレーンテキストエディターのように使うことは可能です。いくつかの方法があります。
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テキストファイルとして保存する:
Wordで作成した文書を保存する際に、「ファイルの種類」で「書式なし(.txt)」または「プレーンテキスト(.txt)」を選択して保存することができます。これにより、すべての書式設定情報が削除され、純粋なテキストファイルになります。文字化けを防ぐために、保存時にエンコード(Unicode (UTF-8) など)を適切に選択することが重要です。
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「書式なしで貼り付け」を使用する:
他の場所からテキストをコピーしてWordに貼り付ける際、「貼り付けオプション」で「テキストのみ保持」を選択すると、書式設定なしでプレーンテキストとして貼り付けることができます。
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Wordの書式設定を最小限にする:
新規文書を作成する際に、デフォルトのスタイルを「標準」のままにし、太字や斜体、フォントの変更などの書式設定を一切適用しないようにすれば、比較的プレーンなテキストとして扱うことができます。ただし、Wordが内部的に持つ隠れた書式設定情報は残ります。
Wordをプレーンテキストエディターとして使う際の注意点:
- ファイルサイズ: Word文書は、たとえほとんど書式設定をしていない場合でも、プレーンテキストファイルに比べてファイルサイズが大きくなります。
- 互換性: プログラミングコードやウェブコンテンツなど、厳密なプレーンテキストが必要な場面では、Wordのファイルは不向きです。余分な書式設定情報が問題を引き起こす可能性があります。
- 機能過多: プレーンテキストの編集のみを目的とする場合、Wordの豊富な機能はかえって邪魔になることがあります。
結論として、Wordはプレーンテキストを扱うことができますが、その本来の目的は「リッチテキストエディター」であり、専用のプレーンテキストエディター(メモ帳、Notepad++、Visual Studio Codeなど)の方が、純粋なテキスト編集には適しています。
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