「バトル・ロワイアル」という言葉は、本来の格闘技用語から派生し、現代ではフィクション作品の影響で広く使われるようになりました。
1. 本来の意味(格闘技用語)
元々は、複数の選手が同時に戦い、最後まで残った一人が勝者となる形式の格闘技を指します。特にプロレスでは、リング上で多くのレスラーが同時に戦い、相手をリング外に落とすことで脱落させる形式の試合を指します。
2. 派生的な意味と使い方(現代の一般的な用法)
フィクション作品、特に高見広春の小説『バトル・ロワイアル』や、それを基にした映画が爆発的にヒットしたことで、この言葉の意味は大きく変わりました。
現代で「バトル・ロワイアル」と言う場合、一般的には以下の意味で使われます。
定義: 複数の人物が、生き残りをかけて互いに殺し合う、あるいは競争し合う状況。
特徴:
生存競争: 参加者は、自分以外を倒さなければ生き残れないという極限の状況に置かれます。
最後の1人: 最終的にただ一人の勝者(または生き残り)だけが残るというルールです。
閉鎖的な空間: 競争が行われる場所が、外部と遮断された孤立した空間(島、学校、ゲーム内のマップなど)であることが多いです。
3. 具体的な使い方
「バトル・ロワイアル」は、比喩的な表現としてもよく使われます。
例1(直接的な比喩):
「熾烈な就職活動はまさにバトル・ロワイアルだ。」
(多くの応募者が、限られた数の内定を巡って激しく競争する様子を表す)
例2(フィクション作品のジャンルとして):
「あの映画は、登場人物たちが孤島で戦う、典型的なバトル・ロワイアル作品だ。」
例3(ゲームのジャンルとして):
「『PUBG』や『フォートナイト』のような、最後の1人を目指して戦うゲームは、バトル・ロワイアルゲームと呼ばれている。」
このように、「バトル・ロワイアル」という言葉は、単なる格闘技の形式を超えて、**「複数の参加者が、生き残りをかけて互いに戦う過酷な状況」**を指す言葉として定着しています。
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