「会」(huì) は非常に多機能な中国語の単語で、文脈によって様々な意味を持ちます。主な使い方を以下にまとめました。
1. 能力・技能を表す (can, know how to)
何かをする能力がある、技能を持っていることを示します。
- 我会说中文。(Wǒ huì shuō Zhōngwén.) - 私は中国語を話せます。(I can speak Chinese.)
- 他会游泳。(Tā huì yóuyǒng.) - 彼は泳げます。(He can swim.)
- 你会用筷子吗?(Nǐ huì yòng kuàizi ma?) - あなたは箸を使えますか?(Can you use chopsticks?)
- 我会开车。(Wǒ huì kāichē.) - 私は運転できます。(I know how to drive.)
2. 可能性・推測を表す (will, can, may, be likely to)
未来の可能性や、ある事柄が起こりうるという推測を示します。
- 明天会下雨。(Míngtiān huì xià yǔ.) - 明日は雨が降るでしょう。(It will rain tomorrow.)
- 他可能不会来。(Tā kěnéng bù huì lái.) - 彼はおそらく来ないでしょう。(He probably won't come.)
- 你这样做会有麻烦的。(Nǐ zhèyàng zuò huì yǒu máfan de.) - あなたがそうすると面倒なことになるでしょう。(You will have trouble doing this.)
3. 許可・許可を求める (can, may)
許可を与える、または許可を求める意味合いを持ちます。ただし、フォーマルな場面では「可以」(kěyǐ) の方が一般的です。
- 你现在可以会客了。(Nǐ xiànzài kěyǐ huì kè le.) - あなたは今、客に会ってもいいです。(You can see the guests now.)
- 我可以问你一个问题吗? (Wǒ kěyǐ wèn nǐ yī ge wèntí ma?) - ちょっと質問してもよろしいですか? (May I ask you a question?) (この場合、「会」を使うこともありますが、「可以」の方がより丁寧です。)
4. 集まり・会合 (meeting, gathering)
名詞として、人が集まることや会合を意味します。
- 开会 (kāi huì) - 会議を開く
- 聚会 (jù huì) - 集まり、パーティー
- 工会 (gōng huì) - 労働組合
- 教会 (jiào huì) - 教会
5. 理解する・わかる (to understand, to comprehend)
やや古い言い方、または方言で「理解する」「わかる」という意味で使われることがあります。現代標準中国語ではあまり一般的ではありません。
- 我不会。(Wǒ bù huì.) - わかりません。(I don't understand.) (現代標準中国語では「我不知道」(Wǒ bù zhīdào.) や 「我不明白」(Wǒ bù míngbai.) が一般的です。)
「会」の使い方を判断するには?
文脈の中で「会」がどのような役割を果たしているかを理解することが重要です。
- 動詞の前にありますか?
- その動詞が技能や能力を表す場合 → 能力・技能の意味です。
- その動詞が未来の出来事を表す場合 → 可能性・推測の意味です。
- 許可や許可を求める文脈の場合 → 許可の意味です。
- 名詞として使われていますか? → 集まり・会合の意味です。
- 「不」と一緒に使われて「わからない」という意味ですか? → 理解の意味(ただし現代標準中国語では注意が必要です)。
例文で確認しましょう:
- 他会说英语和法语。(Tā huì shuō Yīngyǔ hé Fǎyǔ.) - 彼は英語とフランス語を話せます。(能力)
- 明天可能会很热。(Míngtiān kěnéng huì hěn rè.) - 明日はとても暑くなるかもしれません。(可能性、「可能」と併用)
- 你可以走了。(Nǐ kěyǐ zǒu le.) - もう行っていいですよ。(許可、「可以」がより一般的)
- 我们有一个重要的会议。(Wǒmen yǒu yī ge zhòngyào de huìyì.) - 私たちには重要な会議があります。(集まり)
- 你明白了吗? - 我不会。(Nǐ míngbai le ma? - Wǒ bù huì.) - わかりましたか? - いいえ、わかりません。(理解 - この用法は現代標準中国語ではやや不自然かもしれません)
「会」は非常に便利な単語ですが、意味が多岐にわたるため、文脈をしっかり把握することが大切です。たくさんの例文に触れることで、自然と使い分けられるようになります。
もし特定の文脈で「会」の使い方について質問があれば、遠慮なく聞いてください。
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