2026年2月23日月曜日

ヘマトクリット(HtまたはHct)とは

 ヘマトクリット(HtまたはHct)についても解説しますね。

ヘマトクリットを一言で言うと、**「血液全体の中に、赤血球がどれくらいの割合(体積)で詰まっているか」**を示す数値です。

ヘモグロビンが「酸素を運ぶトラックの性能」なら、ヘマトクリットは**「道路を走るトラックの密度」**のようなイメージです。


1. ヘマトクリットの仕組み

血液は、液体成分(血漿:けっしょう)と細胞成分(赤血球、白血球、血小板)でできています。

ヘマトクリット値は、血液を遠心分離機にかけたときに、下に沈殿する赤血球の割合をパーセント(%)で表したものです。

  • 数値が高い: 血液が濃く、ドロドロしている状態。

  • 数値が低い: 血液が薄く、水っぽい状態(貧血など)。


2. 基準値の目安

性別によって筋肉量や生理の影響があるため、基準値が異なります。

性別基準値の目安 (%)
男性40.0 ~ 50.0 %
女性34.0 ~ 45.0 %

3. 数値からわかること

数値が低い場合(貧血の疑い)

赤血球の割合が少ないため、全身に酸素を運ぶ効率が悪くなっています。

  • 原因: 鉄欠乏性貧血、出血、ビタミン不足など。

  • 症状: 疲れやすい、立ちくらみ、息切れなど。

数値が高い場合(多血症・脱水の疑い)

赤血球が多すぎる、あるいは体内の水分が減って血液が濃縮されています。

  • 原因: 脱水症状、喫煙、高血圧、ストレス、または骨髄の異常など。

  • 注意点: 血液が固まりやすくなり、血栓(血の塊)ができやすくなるリスクがあります。


4. ヘモグロビンとの関係

健康診断では、**「赤血球数」「ヘモグロビン」「ヘマトクリット」**の3つをセットで見ることが非常に重要です。

これらを組み合わせることで、「赤血球一つひとつの大きさ」や「赤血球の中のヘモグロビンの濃度」を計算でき、**「どんな種類の貧血なのか」**を詳しく診断する手がかりになります。

[!TIP]

もしヘマトクリット値だけが低かったり高かったりする場合でも、一時的な脱水や体調が影響していることがあります。再検査や精密検査の指示がある場合は、内科を受診して詳しく調べてもらいましょう。


他にも検査結果で気になる項目(MCVやMCHなど)があれば、続けてお答えします。📋

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