2026年7月13日月曜日

2025年の世界幸福度ランキングおよびその定義について

 2025年の世界幸福度ランキングおよびその定義について解説します。

1. 世界幸福度ランキング2025の概況

2025年3月20日(国際幸福デー)に発表された「世界幸福度報告書(World Happiness Report 2025)」によると、ランキングの主な状況は以下の通りです。

  • 1位:フィンランド
    フィンランドは8年連続で1位を獲得しており、北欧諸国(デンマーク、アイスランド、スウェーデンなどが続く)が上位を独占する傾向は2025年も変わりませんでした。

  • 日本の順位:55位
    日本は147カ国・地域中55位でした。前回の51位から4つ順位を下げており、先進国の中では依然として低い水準にとどまっています。

2. 何をもって「幸福」と定義しているか

この報告書における「幸福」は、個人の「主観的な幸福感」に基づいています。

具体的には、調査対象の人々に対し、「最良の生活を10、最悪の生活を0とした場合、現在の自分はどの段(0〜10)にいると感じるか」という質問(キャントリルの階段調査)を軸に評価しています。

その主観的な幸福度を、以下の6つの主要な客観的指標を用いて分析・説明しています:

  1. 1人当たり国内総生産(GDP):経済的な豊かさ。

  2. 社会的支援:困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか。

  3. 健康寿命:健康で長生きできる期間。

  4. 人生選択の自由度:人生において自分の好きな道を選べるという感覚。

  5. 寛容さ:過去1カ月間に寄付や慈善活動をしたかなどの、社会的な気前の良さ。

  6. 腐敗の認識:政府や社会において汚職や腐敗がどの程度存在すると感じているか。

3. 日本が抱える課題

2025年の報告書においても、日本が上位に入れない背景として、経済的な豊かさや治安の良さに対して、以下の点が幸福度を押し下げていると指摘されています:

  • 社会的つながりの希薄さ:「社会的支援」の項目に関連し、孤独感や他者とのつながりの薄さが指摘されています。

  • 自由と寛容さ:人生選択の自由度や、他者への寛容さのスコアが伸び悩んでおり、多様性への不寛容さや社会的な生きづらさが課題とされています。

  • 心のゆとり:物質的な豊かさがある一方で、それに見合う「心のゆとり」や「社会的信頼」を実感しにくい社会構造があるのではないかと分析されています。

2025年版では特に「思いやり(caring)」や「分かち合い(sharing)」が幸福度に与える影響に焦点が当てられており、他者との関係性やコミュニティの質の重要性が改めて強調されています。

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