2026年8月3日月曜日

英語におけるitのさまざまな用法をもれなく分類して具体的に解説してください。

 英語の it は、単なる「それ」というモノを指す代名詞にとどまらず、文法や会話のなかで極めて多様で重要な役割を果たします。

主要な用法を大きく 6つのカテゴリ に分類し、具体的な例文とともに詳しく解説します。

1. 人・モノを指す代名詞(基本用法)

すでに話題に上った特定のモノや動物、状況などを再び指し示す用法です。

  • 物理的なモノを指す

    • 例文: I bought a new smartphone yesterday. It is very easy to use.

    • (昨日新しいスマホを買った。それはとても使いやすい。)

  • 状況やアイデア、前後の文脈全体を指す

    • 例文: It is starting to rain. We should go inside.

    • 雨が降り出してきた。中に入ろう。)

    • ※天候、気温、時間、距離などを表す際の主語(非人称のit)も、この文脈全体の指し示しに含まれます。

      • It is 2 o'clock.(2時です)

      • It is hot today.(今日は暑い)

      • It is 3 kilometers to the station.(駅まで3キロある)

2. 性別・身元が不明な「赤ちゃん」や「小動物」

生まれたばかりの赤ちゃんで性別がわからない場合や、ペット以外の小動物を指すときに使われます。

  • 例文: Look at the newborn baby! It is sleeping peacefully.

    • (生まれたての赤ちゃんを見て! その子はすやすや眠っている。)

    • ※ただし、現代の日常会話では、親しい間柄や性別がわかっていれば heshe を使うことも多いです。

3. 仮主語(形式主語)の it

長い不定詞(to不定詞)や動名詞(-ing)、または節(that節など)が主語になると、文頭が重くなりバランスが悪くなります。そのため、頭に「形だけの it」を置き、本当の主語を文末に回す構文です。

  • to不定詞を後ろに置く場合

    • 例文: It is important to learn English.

    • 英語を学ぶことは重要だ。)

  • that節を後ろに置く場合

    • 例文: It is true that he won the prize.

    • 彼が受賞したというのは本当だ。)

4. 仮目的語の it

第5文型(S+V+O+C)において、目的語の位置に長大な不定詞やthat節が来るとき、文の構造をスッキリさせるために仮の目的語として it を置き、本当の目的語を後ろに回す用法です。make, find, think, believe などの動詞の後ろによく使われます。

  • 例文: I found it difficult to finish the work in a day.

    • (その仕事を1日で終わらせるのは難しいとわかった。)

    • found [it] [difficult] [to finish...] の形。

5. 強調構文の it(分裂文)

文の中の一部(主語、目的語、副詞など)を特に強調したいとき、"It is [was] ~ that [who] ..." の形ではさみ込みます。

  • 主語を強調する例

    • 通常文: Tom broke the window.(トムが窓を割った)

    • 強調構文: It was Tom who broke the window.

    • (窓を割ったのはほかならぬトムだ。)

  • 副詞(場所・時など)を強調する例

    • 通常文: I met him in Tokyo.(東京で彼に会った)

    • 強調構文: It was in Tokyo that I met him.

    • (彼に会ったのは東京だった。)

6. 慣用表現(決まり文句)

特定の決まった表現の中で、特に深い意味を持たずに使われる it です。会話やビジネスで頻出します。

  • 天候・状況などを表す

    • 例文: It looks like rain.

    • (雨が降りそうですね。)

  • 時間を経過・距離として表す

    • 例文: It takes about 30 minutes to get there.

    • (そこに行くのに約30分かかります。)

  • Cleft(分裂・直訳しにくい慣用表現)

    • 例文: It turns out that the plan was successful.

    • (その計画は成功だったということがわかる。)

    • 例文: How is it going?

    • (調子はどう? / 最近どう?)

💡 まとめ(識別するコツ)

長文や会話の中で it に出会ったとき、迷ったら次の順番で考えるとスムーズに理解できます。

  1. 直前の名詞を指しているか?(代名詞)

  2. 天候や時間を表していないか?(非人称)

  3. 後ろに tothat が続いていないか?(仮主語・仮目的語)

  4. It is ~ that ... の形になっていないか?(強調構文)

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