2026年8月11日火曜日

英語の使役動詞 have、make、get の使い方と差異

 英語の使役動詞 havemakeget は、いずれも日本語の「人に〜させる」にあたりますが、「相手に対する強制力の強さ」「ニュアンスの違い」に大きな特徴があります。


それぞれの核心的なイメージと使い分け、具体的な例文を解説します。

1. make (強制・圧力)

  • 核心イメージ: 「(嫌がったり抵抗したりする相手に無理やり)〜させる」

  • ニュアンス: 3つのなかで最も強制力が強く、話し手や主語の強い意志・プレッシャーによって、相手に選択の余地を与えずに実行させます。物理的な強制だけでなく、状況やプレッシャーに逆らえず従わざるを得ない場合にも使われます。

  • 文法上の特徴:

    • make + 人 + **動詞の原形** (相手が強制的に動かされるため、エネルギーがそのまま動作に向かう「原形」が使われます)

【例文】

  • The teacher made us stay after school.

    • (先生は私たちを放課後居残らせた)※ルールや権力による強制。

  • My boss made me rewrite the report.

    • (上司が私にレポートを書き直させた)※逆らえない状況での強制。

  • Sad movies always make me cry.

    • (悲しい映画はいつも私を泣かせる)※自分の意思とは関係なく、そうさせられる(自然の強制力)。

2. have (当然の役割・依頼・当然の帰結)

  • 核心イメージ: 「立場上の関係性や、当然のこととして(人に)〜してもらう・させる」

  • ニュアンス: make ほど強制力はなく、ごく自然な関係性や依頼に基づいています。「上司が部下に指示する」「お客さんが店員に頼む」「サービスとしてしてもらう」といった、役割分担や当然の義務として行う場合に適しています。

  • 文法上の特徴:

    • have + 人 + **動詞の原形** (相手を自分の支配下・コントロール下に置いて動かすイメージ)

    • ※なお、have + 物 + 過去分詞 で「(物を)〜してもらう・される(受動)」という有名な形もあります。

【例文】

  • I had my secretary book a flight.

    • (私は秘書に飛行機の予約をしてもらった)※仕事上の当然の指示・役割。

  • The doctor had the patient lie down on the bed.

    • (医師は患者をベッドに横たえさせた)※治療のための適切な指示。

  • I'll have him call you back later.

    • (彼から後ほど折り返しお電話させます)※ビジネスなどで相手に自然に行動を促す。

3. get (説得・工夫・働きかけ)

  • 核心イメージ: 「(説得したり、工夫したりして、相手を動かして)〜してもらう」

  • ニュアンス: make や have のような上下関係や当然の義務はありません。 いやがる相手をなだめたり、説得したり、あるいは手練手管を使って「どうにかして相手にその気になってもらう」というプロセス(努力)に焦点が当たります。

  • 文法上の特徴:

    • get + 人 + **to + 動詞の原形**to があることに注意! 矢印のように「そこへ向かわせる」というニュアンスがあります)

【例文】

  • I got my son to clean his room.

    • (私は息子を説得して部屋を掃除させた)※嫌がる子供にいろいろと言って、最終的にその気にさせた。

  • Can you get him to sign this document?

    • (彼を説得してこの書類にサインをもらってくれませんか?)※働きかけて行動を引き出す。

  • She got her husband to buy a new car.

    • (彼女は夫をその気にさせて新しい車を買わせた)※上手に交渉して実現させた。

💡 まとめ(比較表)

使役動詞強制力の強さ / ニュアンス続く動詞の形主なシチュエーション
make (無理やり、逆らえない)動詞の原形規則、命令、感情の昂ぶり
have (当然の役割・依頼・指示)動詞の原形仕事の指示、サービス、当然の関係性
get (説得して、その気にさせる)to + 原形交渉、説得、工夫して動かす

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