英語の不可算名詞(量として捉える数えられない名詞)における数量表現 a little と little は、先ほどの a few / few と同様の「肯定・否定」のニュアンスの違いを持っています。
具体的な用法、意味するところ、豊富な用例を交えて解説します。
1. a little (少しの、いくらかの)
冠詞の a がついていることで、「量は多くないけれど、少しは(ある・できる)」という肯定的なニュアンスを伴います。日本語の「ちょっと」「少々」のイメージです。
意味するところ
- 「ゼロではない」「多少なりとも役に立つだけの量が確保できている」というポジティブな感覚に焦点を当てます。
具体的な用法と例文
後ろには不可算名詞(水、お金、時間、情報など)を置きます。
- I have a little money left.(私には少しお金が残っています。=ゼロではないので、これで何か買えます)
- Could you give me a little water?(私に少しお水をいただけますか?=コップに少しでいいので分けてほしいというニュアンス)
- She speaks a little French.(彼女はフランス語を少し話します。=ペラペラではありませんが、多少のコミュニケーションはできます)
- We have a little time before the train leaves.(電車の出発まで少し時間があります。=少し余裕があります)
- Add a little salt to the soup.(スープに塩を少々加えてください)
2. little (ほとんど〜ない)
a がついていない little は、「(量は一応あるが)ほとんどないに等しい」という否定的なニュアンスを伴います。日本語の「ほとんど〜ない」にあたります。
意味するところ
- ほぼゼロに近い状態を表し、「足りない」「役に立たない」「絶望的だ」というネガティブな感情や物足りなさに焦点を当てます。
具体的な用法と例文
こちらも後ろには不可算名詞を置きますが、文全体が否定的な意味合いになります。
- I have little money left.(私にはほとんどお金が残っていません。=ほぼ無一文で困っている状態です)
- There is little hope of success.(成功の見込みはほとんどありません。=ほぼ絶望的です)
- He has little experience in business.(彼はビジネスの経験がほとんどありません。=即戦力としては厳しいというニュアンス)
- We have little time to waste.(私たちには無駄にする時間がほとんどありません。=時間が切迫しています)
- She said little during the meeting.(彼女は会議中、ほとんど何も言わなかった。=ほぼ沈黙していた)
3. 比較とまとめ
a few / few と同様に、話者の「主観的な受け止め方」がそのまま言葉の選択に反映されます。
| 表現 | 直訳的なイメージ | 話者のニュアンス | 主な訳し方 |
| a little | 「(実用的な)少量の〜」 | 肯定(ポジティブ):少しはある、足りている | 少しの〜、少量の〜 |
| little | 「(無いに等しい)少量の〜」 | 否定(ネガティブ):足りない、ほとんどない | ほとんど〜ない |
【補足:very little と only a little】
very little:「ほんのわずかしか〜ない」(little をさらに強めて、ほぼゼロであることを表す) only a little:「ほんの少しだけ(ある)」(a little に限定の only がつき、量は少ないながらもちゃんと存在することを表す)
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