人生の主役として、自分らしく心穏やかに、そして力強く生きるためには、自分の感情や意見を大切にしながら相手も尊重する「アサーティブ(Assertive)」なコミュニケーションと生き方が大きなカギになります。
「人生の主人公はわたし。アサーティブに生きよう:自分を知り、未来を描き、自分らしい一歩を見つける」というテーマについて、具体的な事例を交えながら分かりやすく解説します。
1. 自分を知る(セルフ・アウェアネス)
アサーティブな生き方の第一歩は、他人の評価や世間の期待から離れ、「今の自分は何を感じ、何を大切にしたいのか」をありのままに知る(気づく)ことです。
- 具体的な事例:
- 地域や職場で頼まれごとをしたとき、「本当は時間がなくて引き受けたくないのに、断ると嫌われる気がして『引き受けます』と言ってしまう」という場面。
- ここで自分を知るとは、「私は今、自分のキャパシティを超えてまで頼まれごとを引き受けることに強いストレスを感じているんだな」と、自分の心の声を素直にキャッチすることです。
2. 未来を描く(自己決定とビジョン)
自分の現在地を知ったら、次に「これからどうありたいか」「どんな時間を過ごしたいか」という未来のビジョンを描きます。他人の敷いたレールではなく、自分の価値観に基づいた目標を設定します。
- 具体的な事例:
- 「定年後(あるいは高齢期)だからこうあるべき」といった周囲のステレオタイプに縛られず、「私はこれからも新しいデジタル技術や学びを通じて、地域の人に喜ばれる活動を続けたい」「自分のペースで心地よい人間関係を築きたい」と、自分の軸で未来のスケジュールやあり方を思い描くことです。
3. 自分らしい一歩をみつける(アサーティブな実践)
「自分を知り、未来を描いたら、それを実際の行動に移します。アサーティブとは、相手を攻撃せず、かといって自分を卑下もしない「率直で対等な自己表現」です。
- 具体的な事例(NOを伝える場面):
- 非主体的(受動的)な対応: 嫌々引き受けて、後から不満を溜め込む。
- 攻撃的な対応: 「なんでいつも私ばかりに押し付けるんですか!」と感情的に突っぱねる。
- アサーティブな対応: 「声をかけてくれて嬉しいのですが、今スケジュールがいっぱいで、お引き受けすると十分なクオリティで対応できないのです。今回は見送らせてくださいね」と、感謝や理由を伝えつつ、自分の限界(境界線)を穏やかに守る。
アサーティブに生きるための3つのステップ
- 「I(アイ)メッセージ」で伝える「あなた(You)はこうすべきだ」「あなたはいつも〜」ではなく、「私(I)はこう感じる」「私はこうしたい」を主語にして伝えます。相手を責めずに自分の気持ちを素直に表現できます。
- 相手の事情も尊重する(Win-Winの意識)自分の意見を通すだけでなく、相手の立場や要求にも耳を傾けます。「お互いに心地よい着地点はどこだろう?」と歩み寄る姿勢が、信頼関係を深めます。
- 小さな「できた」を積み重ねる最初から完璧にアサーティブになろうとしなくて大丈夫です。「今日は自分の意見を一つだけ穏やかに伝えてみた」という小さな成功体験を重ねることが、自分への信頼(自己肯定感)を高めます。
人生のハンドルを握るのは、いつだって他の誰でもなく「あなた自身」です。自分の心に素直になり、自分らしい言葉で周囲とつながっていくことで、毎日はもっと軽やかで温かいものになっていきます。
今日の暮らしの中で、まずは「自分の本当の気持ち」にそっと耳を傾けてみることから始めてみませんか?
0 件のコメント:
コメントを投稿