2026年8月21日金曜日

人材育成やキャリア形成の領域でよく使われる「Will・Can・Must(ウィル・キャン・マスト)」フレームワーク

 人材育成やキャリア形成の領域でよく使われる「Will・Can・Must(ウィル・キャン・マスト)」は、個人のモチベーションを引き出し、組織の目標と結びつけるための強力なフレームワークです。

人材育成においてこの3つの要素がどのように機能し、理想的なキャリア形成につながるのか、具体的な仕組みとバランスの取り方を分かりやすく解説します。

Will・Can・Mustの3つの要素

キャリアの方向性を考える際、以下の3つの円の重なり(交点)を見つけることが基本となります。

  • Will(やりたいこと・意志)

  • 意味: 自分の目標、夢、興味、大切にしたい価値観、「こうありたい」という姿。

  • 視点: 「何が好きか」「どんなことにワクワクするか」「どんな社会課題を解決したいか」。

  • Can(できること・スキル)

  • 意味: 現在持っているスキル、経験、強み、専門知識、過去の実績。

  • 視点: 「人より得意なことは何か」「どんな経験をしてきたか」「どんな知識が身についているか」。

  • Must(求められていること・役割)

  • 意味: 会社や組織、社会から期待されている役割、ミッション、直面している課題。

  • 視点: 「組織からどんな成果を求められているか」「今、どんな役割を担うべきか」。

3つの重なりと理想的なキャリア形成

これら3つの円が綺麗に重なり合う場所が、「やりがいがあり、成果を出せ、組織にも貢献できる理想的な状態(キャリアの最適解)」になります。




1. 「Will」が大きすぎる場合(CanとMustが足りない)

  • 状態: 「あれもやりたい、これも挑戦したい」という意欲はあるが、スキル(Can)や現実の役割(Must)が追いついていない。

  • 育成のアプローチ: まずは基礎的なスキルを身につけ(Canの拡張)、組織の小さな目標を達成することからステップアップを促します。

2. 「Can」と「Must」だけで回っている場合(Willがない)

  • 状態: スキルもあり、組織から求められた仕事もそつなくこなせるが、「やらされている感」があり、本人のモチベーションや成長意欲が停滞している。

  • 育成のアプローチ: 日常の業務の中に本人の「Will(興味・関心)」をどう結びつけるか、対話を通じて本音を引き出す必要があります。

人材育成・現場での具体的な活かし方

育成担当者やリーダーがこのフレームワークを活用する際、以下の手順でアプローチするのが効果的です。

  1. 現状の棚卸し(自己理解)

  • 本人が「今何ができるか(Can)」と「本当はどうしたいのか(Will)」をまず言語化させます。一気に大きな目標でなくても構いません。

  1. 組織の期待をすり合わせる(Mustの提示)

  • 組織や現場がその人に何を期待しているか(Must)を明確に伝えます。

  1. 重なりを広げる対話(キャリア面談)

  • 「今のMustをクリアするために、どんなCanを新しく増やしたいか?」

  • 「その人のWill(やりたいこと)を、どうやって次のMust(新しい役割)に繋げられるか?」

  • このように、定期的な対話を通じて3つの円を少しずつ重ね合わせていきます。

自分自身の経験や強み(Can)を活かしながら、地域や組織の期待(Must)に応え、さらに自分の意志(Will)を乗せていくプロセスは、年齢を重ねてからの活動やセカンドキャリアの充実においても非常に大切ですね。

このフレームワークについて、ご自身の活動やチームづくりなどに照らし合わせて、さらに深掘りしたい部分はありますか?


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