2026年10月13日火曜日

NHKが「クリエイティブ・ライブラリー」などのネット素材配布サービスを終了した主な理由は

 NHKが「クリエイティブ・ライブラリー」などのネット素材配布サービスを終了した主な理由は、2024年の放送法改正に伴うNHKのインターネット業務(ネットサービス)の抜本的な見直し・整理によるものです。


具体的には、以下のような背景や経緯があります。

廃止に至った主な3つの理由

1. 放送法改正による「ネット業務の厳格化・限定」

2024年に成立した改正放送法により、NHKのインターネット配信事業は「補完的な業務(任意業務)」から、テレビ放送と同等に扱う「必須業務」へと位置づけが変わりました。

それに伴い、配信できるコンテンツが「放送された番組やその番組に直接必要な情報」に厳格に限定されることになりました。放送番組と直接関係のない単体のフリー動画素材配布などは、法的な枠組みから外れることになったためです。

2. 民間事業者との「公正な競争(民業圧迫の回避)」への配慮

NHKは受信料によって運営されている公共放送のため、民間事業者(有料のストックフォト・動画素材サイトやIT企業)のビジネスを圧迫しないよう配慮することが強く求められています。

無料の動画素材配布などの独自サービスを広げすぎると、「受信料を使って民間の素材市場を圧迫している」という懸念が生じるため、サービス範囲の見直し・削減対象となりました。

3. 受信料財源・ネット関連費用の抑制

ネット業務の必須化にあたり、総務省や民間メディア側から「ネット事業にかける費用を野放図に増やさず、抑制的・効率的に運用すべきである」という指針が出されました。

そのため、NHKは放送番組の同時配信や見逃し配信などの本業(番組配信)にリソースを集中させる目的で、周辺のWebサービスや独自コンテンツの整理・閉鎖を順次進めることになりました。

まとめ

一言で言えば、「法改正に伴い、NHKがネット上で提供できるサービスが『放送番組そのものやその関連情報』に限られ、番組枠に直接関係のない素材配布などのサービスを終了・整理せざるを得なくなったため」となります。

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